仕入割戻しを生かした節税方法とは?

 

○「仕入割戻し」とはリベートのこと

 

仕入割戻しとはリベートのことを指し、ある一定金額・量の仕入に対して代金をの一部を取引相手に戻すことを言います。

 

売上高を増やすための手法として、多くの業態で用いられています。

 

 

○仕入割戻しの仕訳方法は?

 

仕入割戻しは、2つの仕訳方法が税務署によって認められています。

 

・雑収入として営業外収益で計上する
・仕入高から、リベート分を控除する

 

この2つは「収益」とするか、「仕入れの減少」とするかという違いです。

 

 

○雑収入として営業外収益で計上する方法

 

仕入割戻しで採用されやすい会計処理は、「雑収入として営業外収益で計上する」方法で、下記のように仕訳をします。

 

(現金購入で、仕入高200、仕入割戻20とした例)

 

・仕入200/現金180、雑収入20

 

このように雑収入として処理する場合は、営業外収益が増えることに繋がります。したがって、所得の増加を意味し、法人税額が多くなるのです。

 

 

○仕入高から、リベート分を控除する方法

 

節税効果が高いとされる仕入割戻しの仕訳方法は、「仕入高から、リベート分を控除する」方法であり、以下のように仕訳を行います。

 

(現金購入で、仕入高200、仕入割戻20とした例)

 

・仕入180/現金180

 

このように仕入高からリベート分を控除をして処理する場合、期末在庫高を減らすことができます。

 

その結果、当期に限り課税対象額を減らすことができるようになり、節税対策となるのです。

 

 

○仕入割戻しを仕入高から控除するメリット

 

仕入割戻しを仕入高から控除する方法は、法人税の節税以外にも以下の2つのメリットがあります。

 

そのため、なるべく雑収入ではなく、仕入高から控除する方が良いでしょう。

 

・消費税の節税になる
・営業利益率を良く見させる

 

 

○消費税額の節税にもなる

 

売上高が5,000万円以下の企業であれば、消費税額の申告方法に「簡易課税」を選択できます。

 

簡易課税では、売上に一定率を掛けて消費税を計算するため、売上の数値を下げることが、消費税節税に繋がります。

 

つまり、売上の総額を減らせる「仕入れから控除」する方法がベターです。

 

 

○営業利益率を改善

 

営業利益率は「営業利益/売上高」で算出できる、本業における利益率の良さを表す指標です。

 

このうち、営業利益は「売上高−売上原価」で算出され、売上原価は「仕入高+販売費および一般管理費」で計算されます。

 

つまり、仕入割戻しを仕入高から控除すると、営業利益を増やすことができ、営業利益率を良く見させられるのです。

 

投資家などのステークホルダーは営業利益率を重視するので、財務指標を改善したい場合には有効です。